現代の日本の離婚事情

■離婚自体は今も昔も多い

近年ワイドショーで芸能人の離婚がよく流れていますが、特に芸能人に多いのではなく日本全体で昔から離婚は多いです。
婚姻率は下がっているといわれていますが、離婚率は戦後よりずっと伸び続けている現状です。
その時代ごとに理由は異なりますが、結婚5年以内の離婚が多いです。
現代の日本でも同じですが、徐々に増え続けているパターンもあります。

■熟年離婚の増加が目立ってきた

現代日本の離婚特徴として挙げられるのは熟年離婚です。
以前はそう多くはなく、特に話題になることは少なかったのです。
不況により長く連れ添った夫婦が離婚することはありましたが、特に経済的にも関係的にも問題ない結婚後20年以降の夫婦が離婚する形が増えています。

■熟年離婚の背景には何があるのか

世間的にも受け入れられている風潮のある熟年離婚ですが、夫からするとたまったものではないケースも多いです。
子育てや仕事が終わり定年後に、ゆっくり過ごそうと思った矢先に突き付けられる奥さんからの離婚の話で、最近では妻からの解放宣言とまで揶揄されています。
子育てが終了しても、次に定年後の夫の世話をしないといけないと自分の将来に悲観して、選択される方も多いです。
第二の人生を華々しくといったように助長するようなメディアのコメントもあるくらい、現代日本ではとても身近なことになっています。
一昔前は経済的な理由や世間体を理由に別れたくても別れられない夫婦も潜在的におり、数値上はそう多くはありませんでした。
個人主義の考えが浸透している現代日本では、自分の人生を見つめ直すことや自分の時間を大切にすることが当然になっています。
その価値観の変化も熟年離婚が増えている背景にありますが、2007年の年金制度改正も後押ししているといえるでしょう。

■2007年の年金制度改正により経済格差が薄れた

夫婦の形として夫は外で働き、奥さんは家を守るといった形は日本人の考え方や風潮としてありました。
老後の年金も夫は働いていたので厚生年金も貰え、妻は働く期間も短いなどで厚生年金はなく国民年金のみでした。
夫の定年後、今後の将来を考えた際に離婚しても国民年金だけでは生活は苦しいと判断していた方も多かったでしょう。
しかし2007年に年金制度の改正が行われ、老後の年金事情が一変しています。
2007年以降に離婚する夫婦の場合は、夫が支払ってきた保険料分の厚生年金を、夫婦で分配できるようになったからです。
それにより離婚後の経済面の不安が軽減されたことで、より解放宣言をしやすくなりました。
経済面の不安が薄れたことで、自分の時間と家事や世話の解放を現実的に考える奥さんが増えてきたことが、熟年離婚を後押ししているのです。